◆ 院長コラム 「求めない」 ◆


求めない

誤解しないでほしい。
「求めない」と言ったって、
どうしても人間は「求める存在」なんだ。
それはよく承知の上での
「求めない」なんだ。

食欲性欲自己保護欲種族保存欲

みんな人間のなかにあって
そこから人は求めて動く-それを
否定するんじゃないんだ、いや
肯定するんだ。

五欲を去れだの煩悩を捨てろだのと
あんなこと
嘘っぱちだ、誰にもできないことだ

「自分全体」のもとめることは
とても大切だ。ところが
「頭」だけで求めると、求めすぎる。
「体」だけで求めることを「頭」は押しのけて
別のものを求めるんだ。
しまいに余計なものまで求めるんだ。

じつは
それだけのことです、
ぼくが「求めない」というのは
求めないですむことは求めないってことなんだ。

すると
体のなかにある命が動きだす。
それは喜びにつながっている。

だけどね、
意外にむずかしいんだ、だって
わたしたちは
体の願いを頭で無視するからね。

ほどよいところで止める-それがポイントだ。でも
それができなければ、ときには
もう求めない
と自分に言ってみるだけでいい。
すると、それだけでもいい気分になると分かるよ。

あらゆる生物は求めている。
命全体で求めている。
一茎の草でもね。でも、
花を咲かせたあとは靜かに
次の変化を待つ。
そんな草花を少しは見習いたいと、
そう思うのです。


加島祥造「求めない-はじめに」より
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【2010/11/25 13:26】 | ◆院長コラム◆


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