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 ◆ 平成24年6月院長コラム  『死に方 ジョーズ』 ◆ 



ブッタが提唱した四諦八正道の中に人が避けることの出来ない苦として
四苦八苦というものがありますが、四苦とは生・老・病・死といって生まれてくる苦しみ、
老いの苦しみ、病気の苦しみ、死んでいく苦しみです。

八苦とは愛別離苦(愛するものと別れねばならない苦しみ)、
怨憎会苦(怨み憎んでいるものと会わねばならない苦しみ)、
求不得苦(求める物が手に入らない苦しみ)、
五蘊盛苦(心身がコントロールできない苦しみ)であす。

これらは、我々が生きていく上で避けることが出来ない
苦悩の代表的なもので、皆さんも、おそらく実感できるものでしょう。

極端に言うと生まれた直後から死に向かって我々は生きているし
生まれた瞬間から老化が始まり病気になり始めていると言っても
過言ではないと思います。

という訳でちょっと最近、新聞の新刊紹介欄等で気になっていた
『大往生したけりゃ医療とかかわるな』「自然死」のすすめ
著者 中村 仁一氏  冬幻舎新書 を読んでみました。

自然死とはいわゆる餓死(飢餓・脱水)だそうです。
餓死というと、非常に辛く、悲惨な状況が想像されますが、
死に際の飢餓・脱水とは命の火が消えかかっている時には、
腹も減らないし、喉も渇かないで、
体が「もうなにもいらない」と言っているのだそうです。

人間が飢餓状態になると、脳内にモルヒネ様物質が分泌され
気持ちのよい幸せムードに満たされるそうです。

また、脱水状態では血液が濃く煮つまり、意識レベルが下がり、
ぼんやりとしたまどろみ状態になるそうです。

そして、呼吸状態が悪くなり炭酸ガスが排泄されずに体内に溜まりますが、
実はこの炭酸ガスに麻酔作用があるそうです。

それぞれにはちゃんと意味があり、人間が苦しまないで死んでいけるように
様々な身体のシステムが始めから備わっていたのですね!

しかし、鼻チューブ栄養や胃ろう、点滴注射、酸素吸入等で
飢餓・脱水・酸欠状態になるのを防ごうとすると、
穏やかな死を邪魔することにほかならないと著者は言ってます。

年配の葬儀社の人が「今の遺体は重い」と言っています。

最後の最後まで点滴漬け、水漬けで、いわば溺死の状態だからだそうです。

昔は飢餓・脱水を経て枯れて亡くなっていくので、
「遺体は軽かった」と言っているそうですが、
現在の人間の死は本来あるべき姿から
遠のいていると著者は言っています。


死は自然の営みです。

繁殖という、生き物としての役割を終えていない若者ならいざ知らず、
役割を終えた年寄りであれば本来、
いつ寿命がきてもおかしくなく、
食べ物や飲み物を受け付けないのは、
もう必要ないからで自然に任せておけばよいとのことです。
でもなかなかできないよね・・・。

でもそうすれば、痛みや苦しみ、恐ろしさや寂しさも感じずに
幸せムードに満たされたまま、まどろみながら、
この世からあの世への移行がスムーズに行くと著者は言っています。

しかしそれには条件があって、
現役の医師である著者は医療との濃厚関与なしが
絶対条件であると著書の中で述べてます。



【死】は我々が恐れるほど過酷なものではなく、苦しいものでもないようですよ!
きっとブッタもそれを知っていたのでしょうね。
本来の安楽死の姿とは何もしない自然死のことだったのかもしれませんね。
著者は「死ぬのは完全放置の癌に限る!」
放っておけば痛まないし、最後まで意識が鮮明でお世話になった人に
お礼や別れを言ったり、遣り残した事をやったり後悔ののないように
最後まで過ごすことができると言っています。

大切なのは、「実際にどう死ぬか」ではなく、「どう死にたいか」を考え
「今をどう生きるか」という事がおのずと見えてきます。


『自分の死を考える』ための具体的行動15か条

1.遺影を撮る
2.遺言を認める
3.別れの手紙、録音、録画を準備する
4.「余命6ヶ月」を想定し、したいことの優先順位を書き出す
5.死装束を誂える
6.骨壷を用意する
7.棺桶を手に入れる(入ってみる)
8.事前指示書を完成する
9.献体、臓器の提供の手続きをする
10.墓地、霊園を手に入れる
11.戒名をもらう
12.散骨の手続きをする
13.人生の節目に生前葬パーティーを行う
14.事あるごとに家族や周囲と「死」について語る
15.ものの整理をする




特にこの中でも著者がお勧めするのが7.棺桶を手に入れる(入ってみる)だそうです。
畳半畳分ほどの空間に押し込められると、今までの地位、名誉、権力、財産など
何一つ持って行けないことが実感できるからです。
すると、執着心が薄れて物の整理が進み、人生観にも変化が出る。

そして、棺桶に入ったら、これまでの人生を振り返り、
今後どう生きるかを考える機会を与えられ、
それを踏まえて毎日を精一杯生きる事ができるそうです。

著者は古希の記念に組み立て式の段ボール製の棺桶を入手して以来、
毎年、大晦日と元旦には棺桶に入り、
一年を振り返り反省し今年はこれをやろうとかこうやって生きようという
具体的な目標が見えてくるそうです。

まさに「一年の計は棺桶にあり」といったところですね。
私も一度やってみようと思いました。
閉所恐怖症だから大丈夫かなぁ?・・・。


【死】を恐れ、病気を懸念しながら生きるのではなく、
本来の自分自身が携える自然治癒力や免疫力を信じて
医療に依存し過ぎず頼り過ぎず、
【死】を自然な事と認め、それまでを楽しく生きるほうがいいし、
人生もきっと悔いの残らない充実したものになるに違いありません。


平成24年6月24日
かわい接骨院  川合 晃生 
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